人はその時を知らない。魚がわざわいの網にかかり、鳥がわなにかかるように、人の子らもわざわいの時が突然彼らに臨む時、それにかかるのである。
人々が平和だ無事だと言っているその矢先に、ちょうど妊婦に産みの苦しみが臨むように、突如として滅びが彼らをおそって来る。そして、それからのがれることは決してできない。
悪人は自分の罪のわなに陥る、 しかし正しい人は喜び楽しむ。
一度は悪魔に捕えられてその欲するままになっていても、目ざめて彼のわなからのがれさせて下さるであろう。
神はこう言われる、 「わたしは、恵みの時にあなたの願いを聞きいれ、 救の日にあなたを助けた」。 見よ、今は恵みの時、見よ、今は救の日である。
それゆえ、災は、にわかに彼に臨み、 たちまちにして打ち敗られ、助かることはない。
これらの者は、捕えられ、ほふられるために生れてきた、分別のない動物のようなもので、自分が知りもしないことをそしり、その不義の報いとして罰を受け、必ず滅ぼされてしまうのである。
異邦人の中にあって、りっぱな行いをしなさい。そうすれば、彼らは、あなたがたを悪人呼ばわりしていても、あなたがたのりっぱなわざを見て、かえって、おとずれの日に神をあがめるようになろう。
このことを、わきまえているがよい。家の主人は、盗賊がいつごろ来るかわかっているなら、自分の家に押し入らせはしないであろう。
すると神が彼に言われた、『愚かな者よ、あなたの魂は今夜のうちにも取り去られるであろう。そしたら、あなたが用意した物は、だれのものになるのか』。
この不義はあなたがたには 突き出て、くずれ落ちようとする高い石がきの 破れのようであって、 その倒壊はにわかに、またたくまに来る。
悪しきわざに対する判決がすみやかに行われないために、人の子らの心はもっぱら悪を行うことに傾いている。
主は悪しき者の上に炭火と硫黄とを降らせられる。 燃える風は彼らがその杯にうくべきものである。
人の子らに臨むところは獣にも臨むからである。すなわち一様に彼らに臨み、これの死ぬように、彼も死ぬのである。彼らはみな同様の息をもっている。人は獣にまさるところがない。すべてのものは空だからである。
またわたしは日の下にこのような知恵の例を見た。これはわたしにとって大きな事である。
恐れの声をのがれる者は落し穴に陥り、 落し穴から出る者はわなに捕えられる。 天の窓は開け、地の基が震い動くからである。
預言者はわが神の民エフライムの見張人である。 しかし預言者のすべての道には 鳥をとる者のわながあり、 恨みはその神の家にある。
その災はたちまち起るからである。 この二つの者からくる滅びをだれが知り得ようか。
風をとどめる力をもつ人はない。また死の日をつかさどるものはない。戦いには免除はない。また悪はこれを行う者を救うことができない。
主なる神はこう言われる、 わたしは多くの民の集団をもって、 わたしの網をあなたに投げかけ、 あなたを網で引きあげる。
彼らが行くとき、わたしは彼らの上に網を張って、 空の鳥のように引き落し、 その悪しきおこないのゆえに、彼らを懲らしめる。
